MMOには土地を買って自分の家を建てるという楽しみ方がある。古くはウルティマオンラインから続くコンテンツで、FF14にもハウジングというコンテンツとして受け継がれている。
オンラインゲームでは現実のような土地の高騰など無関係のように思われるが、サーバーの管理費等の都合なのか、アクティブなプレイヤーの数に対し土地の数は不足している。土地の値段は高騰し、時には奪い合いやRMT(オンラインゲーム外で実際の金銭を使ってやり取りする違法行為)につながることもある…。
jp.finalfantasyxiv.comFF14では10月13日に土地が追加されたが、追加日当日にほぼすべてが売れてしまったようだ。
一説によると、土地争奪戦を勝ち抜くため、土地追加のメンテナンスが終わった瞬間にログインを行い(わずかでもタイミングが狂うとログインのエラー画面が表示され、再アクセスによるログインタイミングが数十秒遅くなる)、竜騎士のイルーシブジャンプなどのスキルを回して空き家まで滑り込むなど、さまざまなテクニックが研究されているという。
また、土地の所有者一定期間ログインを行わないと土地は強制没収となる。
jp.finalfantasyxiv.com没収された土地を購入するため、既にある家の前で見張りを行うという戦術もあり、時には複数のプレイヤーと早い者勝ちで奪い合いことになるなど、現実と同じように殺伐した場面もあるようだ。
こうした事情のため、FF14で自分の家を持つにはよほど特殊な準備を行うか運が必要になるが、後発プレイヤーでも比較的手に入れやすい手段が二つある。
その一つがアパルトメントであり、各都市で50万ギルで自分用の部屋を購入することができる。
家具の設置数や庭の有無などハウジングよりも劣る部分はあるものの、自室の撤去期間が設定されていないため没収の心配がないというメリットもある。
もう一つはFCの個人ルームであり、所属しているFCのハウスの中に30万ギルでアパルトメントと同様の部屋を持つことができる。
前置きが長くなったが、いろいろ迷った末、アパルトメントを購入しました。
最も迷ったのは共同所有ができない点。
せっかくパートナーやフレンドのAnaさん(仮名)とプレイしているのに、一人でしか遊べないのであればコンテンツの意味がない。
しかし、共同でハウジングを遊ぶには、何日も土地エリアに張り込みして土地争奪戦を勝ち抜いた挙句、最低で土地200万ギル、建物100万ギル以上の出費を覚悟せねばならない。
ちょっと嫌だったので、練習と割り切ってアパルトメントにしました。
早速遊びに来たYukapeとAna氏。
自分の部屋に初めて女友達が遊びに来たようなただならぬ緊張感がある。
と、思ったら、ほぼ同じ日にAna氏もFCの個人ルームを購入していたという。
こういう時、進度が近い友人がいると楽しいものだ。
遊びにいってみると、壁の絵とソファ、シャンデリアという異世界ディスコのような空間で、Ana氏はうれしそうに「紳士の舞」を踊っていた。
つくづくその人となりがでるものである。