PC用マイクとしてキングストンHMIS1X-XX-BK/G HyperX SoloCastを購入した

発端はボイスチャットへの興味

FF14を本格的に始めるにあたりデスクトップPCを自分で組んだが、マイクとカメラは付けていなかった。
以前からボイスチャットを併用しながらFF14をプレイすることに興味があったので、テレワーク用などと理由を付けてPC用マイクとスタンドを購入した。
今回購入したのは下記の通り。


PC用マイク キングストンHyperX SoloCast

HyperX SoloCastの正確な仕様については公式HPを参照のこと。
SoloCast - USBゲーミングマイク | HyperX

 

 卓上マイクスタンド Dream Chase

 

製品を開封した様子。

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選定過程

単にボイスチャット等で使用する程度であれば1,000~3,000円程度で購入可能なマイクはたくさんある。
一方でHyperX SoloCastは、Amazonや公式のページを見てもらえれば分かるが、エントリーモデルとしてそれなりの値段がする(テレワーク等の需要で品薄が続いている様子で、状況によってはさらに値段が高騰する可能性もある)。

本機を購入した理由の一つは、単一指向性かつカーディオイドパターンのマイクが欲しかったためである。

マイクはその作りによって集音する方向の違いがある。一定方向からの音を強く拾うもの、360度均等に音を拾うものなど複数の種類があり、音響の現場等では状況に併せて使い分ける。

この特性は、マイクロフォンメーカーの老舗であるShureによれば、マイクから特定の方向の音のみを拾う「単一指向性(Unidirectional)」、マイクの前後の音を拾う「双指向性(Bidirectional)」、マイクの周囲360度から拾う「無指向性 (Omunidirectional)」と分類されている。

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▲参考https://www.shure.com/ja-JP/performance-production/louder/multi-pattern-microphones-what-where-and-how

本機は単一指向性のうち、カーディオイドと呼ばれる種類で、前方からやや横方向の音に対する感度が強く、背面の音に対して最も感度が低い。
我が家では夫婦でFF14をプレイする機会が多いため、下記の構図で使用した際に、二人の会話を集音し、背面のゲーム音に反応しないようにしたかった。

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背面の音を拾わず、前方及び横方向の感度が高いカーディオイドの内、最も信頼できそうなものをレビュー等で調べたところ、最も信頼できそうなものが本機であった。


指向性に対する信頼

他の1,000~3000円台のマイクにも良さそうなものはあったが、横方向の感度という点では不安であった。
調べた限りこの値段帯では、感度が極端に強いものか弱いものが多いようだ。マイクを口元に持っていって使用する方法であれば、距離などの工夫でこの点は調整可能と思われるが、二人では難しい。
複数人での使用を想定したものだと無指向性のマイクになるが、しかしそれでは背後のBGMを拾ってしまう。

結果として、カーディオイドの指向性に最も信頼がおけそうなものの内、コストパフォーマンスに優れたものとして本機を選択した。

Amazon等のレビューをみると、ゲームの実況者や動画配信者にも使用されており、エントリー機としての値段帯でありながら音質の良さが評価されている。

他方、付属スタンドの背が低いため、キーボードの打鍵音を拾ってしまうというレビューもあった。そのため上記の卓上スタンドも併せて購入した。


使用感

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HyperX SoloCast単体の様子。
スタンドは初期付属のもの。確かに背は低め。
本体の頭にOnOffのスイッチがあり、軽く指で触れることですぐにミュートできる。
正面の赤いランプが点灯している場合はOnであり、点滅している場合はミュート。

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横から見た図。
接続端子はUSBケーブル。マイク本体側がUSB Type-Cで、出力側(PC側)がUSB2.0のものが最初から付属している。長さは2mあり、デスクより離れた楽器等を録音する環境でなければ十分な長さと言える。

HyperXのロゴが付いている側が正面で、何度か試してみたところ、正面方向およそ180度からの音に反応している。背面側の音はきちんとカットされていた。

二人で使用するという目的上、マイクと人との距離を20~30cmほど離す必要がある。ZoomやDiscordのマイクのテスト機能を使って使用してみたが、しっかり音を拾っており、問題は感じられなかった。音質は非常にクリアで、声の表情を感じることができる。さすがにPCやスマートフォン内臓のマイクとは全然違う。

同じテーブルで使用していると、キーボードの打鍵音をカチカチと拾ってしまうというレビューがあったが、我が家の環境では反応しなかった。
わざと強くキーボードを叩き、テスト機能のグラフを見てみたが、反応は見られなかった。

残りの検証事項

今のところ気になる点としては、初期スタンドの角度調整だろうか。ロゴ側がメインの集音範囲だとすると、ロゴと顔を水平になるように傾けると上の写真のような角度になる。マイクの頭のスイッチが若干押しにくい気もするが、その程度のものだ。

その後Zoomを利用して複数人で会話をしてみたが、聞こえづらい、音が小さい、逆に音が大きすぎる等の感想も無かった。

ノートPCのマイクとカメラを利用していた際は、こちら側のマイク感度を最大にし、聞き手側のスピーカー出力を上げた状態でも、なお聞こえ辛いと言われたことがあったが、本機では今のところ中程度の感度設定で問題ないようだ。
以前は夜にも関わらず声量を出す必要があり、近所の迷惑にならないよう気になっていたが、本機では自然な大きさで会話することができる。

楽器や歌の録音ではまだ使用していないので、部屋や外の環境音を集音してしまう可能性もあるかもしれない。それはいずれ検証したいと思う。


卓上スタンドの行方

というわけで、せっかく買った卓上スタンドは今回出番が無かった。

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箱から取り出した様子。

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伸縮させることができる。
卓上を想定しているため、コンパクトでかつ顔の高さまで上げることができるものを探した。底部も直径10cmほどで、非常に小さい。重さがあるので簡単には倒れる様子はない。収納時に分解してしまうため引き出しの場所も取らない。

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HyperXSoloCastを接続すると写真のようになる。
この場合、スタンドのヘッド部分を取り外し、マイク本体と直接ネジで接続するため、角度調整はできなくなる。
この点は使用目的に応じて注意すべき所かもしれない。

検証事項は残っているものの、現在のところ非常に満足した買い物である。
後はFF14でボイスチャットで遊んでくれる仲間を探すだけだが、それが一番大変かもしれない……。
本機はPS4,5でも使用可能だが、ボイスチャットを行うだけなら、スマートフォンにDiscordを導入するほか、Twitterのスペース機能なども使えるかもしれない。その方が敷居は低いと思われるが果たして。

一緒に遊んでもいいよという方、お声がけください。